転職したばかりだけど住宅ローンの審査通るかしら?
公務員の住宅ローン審査は絶対大丈夫でしょ
一般的に公務員は安定しており、社会的に信用があることから住宅ローンの審査は通りやすいと言われています。
夫の職場でも入庁して5年も経てば、結婚、出産をした同僚が住宅ローンを組み、家を建てていました。
中には、20代前半で家を建てる同僚もいたので、改めて公務員の信用力はすごいと実感しました。
しかし、公務員とはいえ就職してまもない場合、事情が変わってきます。
一般的に住宅ローン審査の際、金融機関は勤務実績をかなり重視しているため、勤務実績が1年未満の場合、住宅ローンの審査もしてもらえません。
公務員も例外ではありません。
実際に公務員転職1年未満の夫が受けた住宅ローン審査も4つ中2つは門前払いされました。
今回は夫の経歴とローン審査を受けた金融機関の審査結果について述べていきます。
\この記事はこんな人におすすめ!/
- これから公務員になろうと思っている人
- 転職して公務員になった人
- 現在公務員として働いておりマイホーム購入を検討している人
夫の経歴
我が家の場合は、妻である私がフリーランスなのでペアローンは現実的ではありませんでした。
そこで以下のような状況でローンの申し込みをしました。
・ローンの名義→夫の単独名義
・夫の経歴
ー大学新卒で市役所に入庁(8年間勤務)
ー出身地の政令市へ転職(転職後3ヶ月時点でのローン申し込み)
いわゆる同業種間の転職ね!
面談で確認されたこと
面談ではローンを毎月滞りなく返済できる人かどうかを見られています。
そこで夫は仕事をすぐに辞める人ではないことを伝えるために、前の職場では8年間勤務していたエピソードを話しました。
他には前職を辞めた理由やなぜ転職したのかなどをローン審査の際に尋ねられました。
金融機関としても転職してすぐに新しい職場を辞められては困るので辞めないと思える納得できる理由が欲しいようです。
夫の場合は、地元へ帰って貢献したい気持ちが強くなり、転職を決意したとの理由を説明し、審査担当に納得してもらっていました。
聞かれる内容が公務員の面接試験みたいだね笑
また、規模の大きい自治体への転職ということもあり、若干の給料アップもあったため、キャリアアップとして評価してくれる金融機関をもありました。
金融機関で提出が必要なもの
金融機関にもよりますが、3ヶ月分の給与明細書があれば、審査に応じてもらえます。
夫が住宅ローン審査の相談に行ったのは6月だったので3ヶ月分の給与が出たところでした。
ただし注意点があります。
金融機関では年収を以下のように計算します。(金融機関によって計算方法が異なる場合もあります。)
毎月の給与に12ヶ月を掛けられるだけなので例えば月給25万であれば、25万円✖️12か月=300万円とみなされます。
なので、審査を有利に進めるためにも、6月末のボーナスが支給されてから審査の相談にいくことをおすすめします。
例えば、ボーナスが50万円だった場合、夏と冬の2回分を加味してくれます。
先ほどの月給25万円と合わせると、25万円✖️12か月+50万円✖️2回=400万円になります。
住宅ローンは一般的に年収の10倍まで貸してもらえると言われています。
先ほどのように年収が増えると、単純に借入可能額が3000万円から4000万円に増えることになります。
最近は資材の高騰などもあり、物件の価格も上がっているので少しでもローンの借入額を増やしたいという人は6月末支給のボーナスが支給されてから金融機関へ相談に行きましょう。
また、雇用されているかどうかを確認するための書類も求められます。
夫の場合は、辞令の提出を求められたので辞令は捨てずに置いておきましょう。
審査が通った金融機関は?
夫は、転職して3ヶ月後に住宅ローン審査を受けました。審査を受けるために面談を受けたのは以下の4つの金融機関でした。
・地方銀行
・信用金庫
・ネットバンク系
・メガバンク
結論から言うと、地方銀行と信用金庫は本審査まで通りました(満額承認、融資年数も希望通り)。
一方でネット銀行系とメガバンクは書類すら受け取ってもらえず門前払いでした。
地方銀行・信用金庫
どちらの金融機関も地元の人をサポートするという責務を担っていることから、面談時から親身になって、ローンの相談に乗ってくれました。
担当者はこちらの事情を聞き取り、審査をなんとか通して、家を購入できる手助けをしたいという強い気持ちを持って面談に臨んでくれていました。
担当者曰く、最近はローン審査もシステム化されており、勤務実績一年未満で入れると問答無用でローン審査対象外となるそうです。
そのようなことから、システム上で審査対象外になる人には、担当者が審査を通すための説得材料を面談中に探し出し、稟議書を回すことで審査を通す必要があります。
なので、面談の際には審査にプラスとなると思われることを話し、信用できる人物と思ってもらえるように丁寧な受け答えを意識しましょう。
担当者も、人間なのでこの人に貸したいと思ってもらえれば、マイホーム購入の心強いパートナーになってくれます。
ネット銀行系
住んでいる地域に相談窓口がなかったことから休みを取得し、訪問しました。
しかし、結果は散々なもので、持参した資料も一通り目を通しただけで、全く見向きもされませんでした。
初めての住宅ローン審査相談がこのような手応えだったので、本当に家が買えるのか不安になったことを今でも覚えています。
ネット銀行系は、金利が安い分、確実に返してくれるような長年勤めており、安定した職についている人を対象に融資をしているとのことでした。
夫の場合、前職が市役所で同業種での転職であり、影響はないと担当者には伝えたのですが、勤続1年未満という短い勤続期間がネックになり、受付してもらうことさえできませんでした。
メガバンク
ネット銀行の次に金利が安いことからローン審査に挑戦したのですが、勤務実績が3年未満は受け付けないなど画一的な審査方法であり、個別の事情はあまり考慮されないものでした。
メガバンクについても、ネット銀行系と同様に、安定した職についており、長年勤めているような確実にお金を返してくれる人にしかお金は貸さないとのことでした。
面談は時間も取られることから、予約の際、詳細に経歴や借入条件などを話し、まず自身がローン審査の土台にのるのかを聞いた上で面談を受けるのかを判断した方が賢明です。
夫は仕事を休んで面談を受けにいっていたので、転職したばかりで忙しい合間を縫っての面談でした。
そのようにして作った時間も何も成果が得られないとなると無駄足になってしまい、負担が増すだけなので面談を申し込む際には自身が審査の対象になるのかチェックしておきましょう。
まとめ
今回は転職したての公務員でも住宅ローン審査に通過することができたという我が家の体験談をご紹介しました。
公務員であれば、転職して1年経たなくても住宅ローンを組めます。
しかし、私たち夫婦の場合は公務員から公務員への転職だったこともあり、少し特殊かもしれません。
民間から公務員への転職であれば、金融機関は他業種への転職とみなし、より審査を厳しくする可能性もあります。
その場合には、勤務実績を伸ばしてから住宅ローン審査に再挑戦してみましょう。
勤務実績で融資対象外になったとしても、公務員に対する金融機関の信用力は抜群です。
勤務年数を伸ばせば、確実に融資対象になってくるので融資の土台に乗るまでは本業の公務員を頑張りましょう!!
住宅ローンの本審査を経験して感じたこと
今回私たち夫婦が初めての住宅ローン審査を経験して思ったことは思っていたよりも大変だったということです。
不動産屋さんに任せておけば、勝手に動いてくれて取引をしている金融機関から融資金利や融資年数を交渉してまとめてくれると思います。
ただし、夫の場合、転職したてであったことや不動産賃貸業(アパート経営)をしていることもあり、不動産屋さんを通すと、話がうまく金融機関に伝わらず、融資が否決されるのではないかと危惧していました。
実際に、転職の話や不動産賃貸業の細かい話は夫しかできないので、今回、自分たちで金融機関を開拓する作戦は成功しました。
ちなみに金利も最後まで交渉した結果、当初より利息を約50万円下げることができました。
マイホームは一生のうちで一番大きな買い物です。
公務員という信用力を活用し、家族がくつろげる夢のマイホームをゲットしましょう!
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