公務員経験者採用試験って、倍率が高くて合格するのが難しそう・・
仕事もしながら、公務員試験の勉強ってどうしたらいんだろう。
「公務員の社会人採用試験」「民間企業等職務経験者採用試験」ともいわれる経験者採用試験。
経験者採用試験は一般枠の大卒程度試験に比べると競争率が高く、準備や対策が必要です。
ただし、しっかりと目標を定め、行動すれば合格可能性があがる試験ともいえます。
この記事では限られた時間のなかで、経験者採用試験に合格するための具体的な準備と対策について解説します。
この記事でわかること
- 経験者採用試験の筆記試験の内容
- 試験に合格するための勉強方法やポイント
- 使ってよかった経験者採用試験向けの参考書
ぜひこの記事を通じて、経験者採用試験での合格に向けた一歩を踏み出してください。
合格するための準備と対策(筆記試験編)
経験者採用試験では、ほとんどの1次試験で筆記試験が出題されます。
一方で、社会人は筆記試験のために勉強する時間を確保することが難しいと思います。
私の夫も仕事をしながらの受験だったので、試験を受ける年には早朝に起きて仕事前に勉強をしていました。
学生とは違い、時間が取れないので情報を整理し、効率的に勉強することで対策をしていきましょう。
経験者採用試験の内容
経験者採用試験では筆記試験よりも面接試験を重視している傾向があります。
教養試験(択一式)のみの自治体が多く、憲法や民法などの専門試験は課されません。
内容は文章理解や数的処理や時事問題、政治や経済、社会情勢、法律、地理、歴史などの幅広い分野から出題されます。
また、応募する職種によっては、その職務に関連する専門知識やスキルについての問題も出題されます。
自治体によっても少しずつ試験の内容が異なります。
試験の過去の問題を載せている自治体もあるので受験する自治体のホームページを確認することも有益です。
例 東京都社会人採用試験(キャリア活用採用選考)
自治体独自の問題が出題されることがあるので、受験する自治体の広報紙は普段からチェックするようにしましょう。
経験者採用試験に合格するための勉強方法やポイント
大学生に比べて、時間がない社会人は効率よく、計画的に計画を立てる必要があります。
夫は経験者試験に合格するために以下のステップで準備を行っていました。
0.(家族がいる場合)公務員試験を受験することについて家族の理解を得る
↓
1.試験範囲を把握し、出題傾向や重要度を理解する
↓
2.学習計画を立て、勉強する
↓
3.模擬試験を受けて理解度をチェック
0.(家族がいる場合)公務員試験を受験することについて家族の理解を得る
まず、最初のステップです。家族がいる人はパートナーに公務員受験することを理解してもらう必要があります。
公務員試験は長期での挑戦なので、少なからず家族との時間を削ることになるからです。
受験について、理解してもらえていないと家族から家事・育児をせずに、勉強ばかりしていると言われて家庭での居場所がなくなる可能性があります。
最大の理解者であるパートナーを味方にして、受験に臨めば合格をつかめる可能性も高まるでしょう。
合格してから話せばいいという方もおられるかもしれませんが、先に応援してもらえるように話し合っておくとスムーズですよ!
1.試験範囲を把握し、出題傾向や重要度を理解する
平日は仕事で勉強する時間が取れない社会人にとって、出題傾向や重要度を把握することは合否を分けるポイントです。
試験種や自治体によって、文章理解や数的処理などの問題数・難易度は異なります。
事前に過去問から問題傾向をつかみ、どの分野を重点的に勉強すれば合格点に達するのかを調査しておきましょう。
例:数的処理が40問中15問の自治体なら、数的処理に勉強時間を割く。
2.学習計画を立て、勉強する
体系的な学習計画を立て、時間を効果的に使いましょう。
社会人採用は試験種や自治体によって、試験日が違います。
受験予定の試験種や自治体のホームページを確認し、試験日を確認しましょう。
試験対策には最低でも半年以上はほしいところです。逆算して学習計画を立てることが合格への第一歩。
筆記試験と並行して、面接対策や受験先の自治体の情報をチェックすることも少しずつ行いましょう。
3.模擬試験を受けて理解度をチェック
理解度を確認するために、定期的に模擬試験を受けましょう。
普段の勉強だけでは、本番の試験で点数が取れるのか不安になることがあります。
また、本番の試験は独特の緊張感もあり、家で勉強している時には解けていた問題も会場の雰囲気に飲み込まれて解けなくなることも考えられます。
そのような不安を解消するのが、大手予備校で実施されている模擬試験です。
模擬試験では、公務員受験生と同じ会場で試験を受けることができ、本番さながらの雰囲気を経験することができます。
また、試験を解いた後は点数と順位がわかり、現在の立ち位置がわかるので、ぜひ受験しましょう。
経験者採用試験の過去問や参考書
経験者採用試験には、過去問や参考書が数多く存在しますが、なかでも「数的処理」「文章理解」「時事問題」の対策は欠かせません。
そうはいっても、対策時間がなかなか取れないのが社会人の厳しいところです。
色々と使ってみたなかで各分野で一番良かったと思う問題集を夫に聞いてみました。
●数的処理
経験者採用試験のための問題集。過去にどの自治体で出題されたか記載されており、実際の試験をイメージしやすくなっています。
一般に、経験者採用試験は大卒程度試験に比べて、筆記試験の難易度は易しめです。そのため、少ない時間で効率よく勉強したい人に向いています。
最低でも問題集を3周するのがおすすめです。
※本書は他の問題集と比べて問題数が少ないので、問題数がもの足りない人やもう少し問題を解いて自信をつけたいという人には以下の問題集もおすすめです。
・畑中敦子の数的推理ザ・ベストプラス
・畑中敦子の判断推理ザ・ベストプラス
●文章理解
文章理解は筆記試験でも出題数が多く、合否を分ける科目です。
この本では、内容把握、文章整序、英文などパート別に解法が紹介されており、直感を身につけ正解を導くプロセスを学ぶことができます。
*夫は毎日3問解いて、文章理解を解くコツを習得したそうです。
※本書は解説にページ数を割かれているため、他の問題集に比べて問題数が少ないです。もう少し問題を解いて自信をつけたいという人には以下の問題集もおすすめです。
公務員試験 新スーパー過去問ゼミ7 文章理解・資料解釈 (「新スーパー過去問ゼミ7」) [ 資格試験研究会 ]
●時事問題
毎年多くの合格者を出している公務員予備校TACの講師陣による一冊。
出題可能性が高い問題がA〜Cでランクづけされており、試験種ごとに頻出テーマがインデックスで分類してあることが特徴です。
時間がない社会人がポイントを絞って効率よく学ぶことができます。
また、購入者特典として、Web上で最新の時事問題を配信サービスもあるので、最後の仕上げにも最適です。
公務員試験対策本といえば、過去問系と参考書系のものがあります。
過去問は、過去の試験問題を解いてみることで、出題傾向や難易度を把握し、自身の理解度を確認するために役立ちます。
また、参考書は、試験範囲を体系的に網羅した教材であり、解説や解答例が充実しています。
選ぶ際には、信頼性のある出版社や評判の良い書籍を選ぶことが重要です。
毎日30分でもコツコツ勉強することが知識習得のカギだね!
まとめ
経験者採用試験に合格するためには、効果的な準備と対策が不可欠です。
筆記試験は単なる足切りという位置付けでそこまで対策しなくても良いと言われることもありますが、対策しなければ足切りの点数にも届かないでしょう。
「経験者採用試験」合格のためのポイント
- (家族がいる場合)公務員試験を受験することについて家族に理解を得る。
- 試験範囲と出題傾向を把握する。
- 過去問や参考書を活用して効果的な学習計画を立てる。
- 定期的に模擬試験を受けて実践力を高める。
一歩ずつ経験者採用試験の合格に向かって取り組んでいきましょう。