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一般市役所から政令市役所に転職のメリットとデメリット(待遇・人間関係・仕事編)

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同じ市役所でも政令市職員と一般市役所とでは何が違うのかな

一般市役所のほうが自分のペースでまったりと働けそう

同じ市役所での転職であっても、規模が変われば給与面、人間関係などが変わってきます。

人気度、就職難易度などは政令市役所に軍配が上がりますが、待遇や職場環境はどうなのでしょうか。

一般市役所から政令市役所に転職した夫の経験談をもとにそれぞれのメリット、デメリットを書いていきます。

これから市役所を受験しようと思っている人の参考にもなると思いますのでぜひご覧ください。

\この記事はこんな人におすすめ!/

  • これから公務員になろうと思っている人
  • 一般市役所か政令市役所のどちらに就職しようか迷っている人
目次

給与はどれぐらい違う?

生きていく上で必要不可欠なお金の問題。

給与がそれなりに高ければ、大変な仕事でも頑張ろうと思えますが、給与が安いとモチベーションも上がりませんよね。

まずは大事な待遇お給料の話から触れていきます。

メリット① 地域手当分の給与が増える

地域手当とは、物価の高い都市部の公務員に対して支払われている手当です。

自治体にもよりますが、最も高い東京都23区では20%の地域手当が付き、基本給が20万円の場合、4万円が上乗せで支給されます。

地域手当がない市役所と比べると給料は高く、ボーナスにも反映されるので地域手当の高い地域の公務員になると年間50万円以上給料が多くもらうことができます。

青い鳥くん

受験する市役所が何%の地域手当を支給しているのか要チェックだね

メリット② 退職金の引き継ぎができ、生涯年収が増える(自治体の要綱による)

市役所から転職する際、基本的には退職金は一旦支払われます。

大きな金額が支払われるので嬉しい気持ちになりますが、このタイミングで退職金をもらうと損になります

というのも、退職金という制度は長く勤めるほど、支給額が増える性質があるのです。

大卒から定年まで働くと約2000万円が退職金として支給され、老後の生活の足しにされるのが一般的です。(退職金は年々減らされているため、20代・30代の人が退職する時にはもっと少なくなっているでしょうが、、、)

しかし、退職の際に退職金の引き継ぎがなく、退職金を受け取ってしまった場合、勤続期間がリセットされてしまい、総支給額は減ってしまいます。

退職する前に今勤めている市役所と転職先の市役所に引き継ぎ規定があるのか要綱を確認することをお勧めします

ちなみに夫は転職先の市役所に退職金制度の引き継ぎがあるのか匿名で電話で確認していました。

ゆめみい

通常では引き継がれない夏のボーナスも引き継がれており、総支給額がアップしていました!

メリット③ 利用できる福利厚生の幅が広がる

公務員には福利厚生という名の下にお得に映画を見られたり、人間ドッグを受診できる制度があります。

福利厚生は財政が豊かな市役所ほど充実していますが、厳しくなると真っ先に削減対象になる性質を持っています。

夫が勤めていた前の市役所でも入庁当初は宿泊補助として、年に1回1万円の補助を受けられていたのが数年後には5000円に削減されました。

傾向としては、地方の市役所よりも政令市役所のほうが財政的には潤沢なところが多いため、政令市役所は福利厚生も整っています。

昨今、料金が上がっている映画を割引価格で見ることができたり、ファミリーレストランのデジタルギフト券を1年に一回5000円もらえたりと充実した内容になっています。

福利厚生はホームページなどでも公表していないことが多いので、実際に入庁してからでないと内容がわからないことが多いです。

転職先に知り合いがいれば聞いてみるのも良いですが、入庁してからのお楽しみの一つとして考えておきましょう。

デメリット① 特になし

公務員から公務員の転職の場合、等級も引き継がれるため、基本給は下がリませんでした。(今の職場と転職先の職場の要綱による)

また、公務員として働く前に、アルバイトや民間での経験がある場合は、職歴加算をしてもらえる可能性があります。

基本給が上がる可能性もあるため、働いていた期間や週の時間数などを記録しておくとよいでしょう

毎月1000円上がるだけでも年収でにすると12000円増えます。ボーナスも入れると15000円以上は増えるので、ちょっとしたプチ贅沢もできますよね。

ちなみに、夫は公務員になる前にアルバイトを掛け持ちしており、加算してもらえる可能性がありましたが、10年以上前のアルバイトの記録は残っておらず、本人も何歳の時に働いていたかを覚えていなかったため、加算してもらうことができませんでした。

良好な人間関係はどっちの市役所?

仕事をする上で人間関係はかなり大切です。どんなに大変な仕事であっても、周りとの人間関係が良好であれば乗り切る事もできますが、人間関係が悪いと職場の雰囲気も悪くなります。

最悪の場合、人間関係が原因で休職に追い込まれ仕事を辞めることにも繋がります。

割と主観が入るところですが、一般市役所も政令市役所も経験している夫の感覚では下記な違いがあるようです。

メリット① 高学歴な人が多い

一般的な受験者層としては以下のように分類されます。(関西の場合)

  • 政令市役所:関関同立、上位国立大学
  • 一般市役所:産近甲龍、地方の国立大学、地元の高校

同僚や同期もこのような学歴の傾向があります。

高学歴な人が仕事ができるとは限りませんが、やはり高学歴な人は仕事が早く、指示が適切な人が多いです。

周りに仕事ができる人がいれば仕事をしやすく、自分自身も影響を受け、仕事ができるようになっていきます。

仕事ができるというのは自信にもつながり、日々の生活を豊かにしてくれるので、より良い仕事環境を求めることは大切なことです。

メリット② 多趣味な人が多く、話題が豊富

政令市役所があるのは、都会ということもあり刺激があります。

まちを歩くと多くの気づきや変化があり、最先端のものに触れられる店が多くあります。

そのようなことも背景にあるのか、話題が豊富な人が多いのも政令市役所の特徴です。

デメリット① 割とドライ

世間では

都会の人=冷たい
田舎の人=優しい

とよく言われますよね。

都会にも田舎にも住んだことがある私としてはその通りだと感じます。

市役所職員についてもこの傾向はあるようです。

転職して一番びっくりしたのは、庁内であった人に挨拶をしない。

一般市役所では、朝すれ違った時に話したことがない人でも挨拶をすることが普通だったので、政令市役所に転職した時は軽いカルチャーショックを受けたと言っていました。

デメリット② 身内に対する身内感が薄い

内線での第一声が同じ政令市の市役所職員である身内にも関わらず、「お世話になっております」で始まります。

前の職場である一般市役所での第一声は「お疲れ様です」だったので違和感が拭えず、慣れるまで時間がかかったとのことでした。

デメリット③ 出世競争の意識が高い

出世意欲があるということは向上心があって良いことですが、公務員になる人、なりたい人は出世意欲が民間の人ほどは統計的には高くないのではないかと思います。

そのような背景からすると、バリバリ仕事をこなして残業して、出世するために努力する人が多い組織は、まったりと働きたいと思って公務員になった人からしたら歓迎されることではないかもしれません。

しかし、昨今はどこの自治体も人員削減をし、人件費を抑えることによって支出を抑えています。

このように人を減らされ続けると、職員である市役所職員にしわ寄せがいきます。

出世を希望しなかったとしてもこれからの時代は個人の力を高めて、公務員として働ける人材になる必要があると考えます。

仕事のスタンスはどちらが良い?

一般市役所と政令市役所では仕事の幅が大きく異なります。

政令市役所では本来都道府県が行う事務を権限移譲によりおこなっている事務が数多くあり、基本的には一人の人間が同じ仕事をずっと担当することになります。

イメージとしては以下の通りです。

政令市役所=狭く深く
一般市役所=広く浅く

のようなイメージです。具体的にメリット、デメリットについて見ていきましょう

メリット 係ごとの担当が細かく分かれている

夫はこれまでの市役所経験を評価してもらい、転職先の政令市役所でも同じ名前の課に配属されました。

しかし、任された仕事はこれまでしていた仕事のごく一部のみ。

職員も多く、係も多い政令市役所では同じ課でも担当が厳密に分けられており、夫もこれまで以上に専門的に仕事ができるようになり、仕事に慣れやすい環境のようでした。

デメリット 業務が細分化されており全体像を掴みにくい

業務が細分化されることにより、自分の業務については比較的短期間で深く知ることができますが、仕事の全体像を掴みにくいというデメリットもあります。

夫自身は前の一般市役所で、その課の仕事の全体像を掴んでいたので転職先での同じ名前の課に配属されたときは仕事もすんなりと入っていけたと言っていました。

周りがどのような業務をしているのかがわからない状況というのは、仕事を覚える上でもつながりを意識できないので、イメージを持ちにくいかもしれません。

まとめ

今回は一般市役所から政令市職員への転職のメリットとデメリットについて、お金の面、人間関係、仕事の方法などいろいろな角度から述べていきました。

転職には良い面もありますが、悪い面ももちろんあります。

しかし、現状を変えたいという人にはぜひ一歩勇気を踏み出して、挑戦してもらいたいです。

夫自身も転職してからは地元で働けるということでモチベーションが上がり、前よりも仕事に前向きになっています。

とはいうものの、仕事があり勉強する時間が取れない、公務員試験の勉強のやり方を忘れてしまったなどもう一度公務員試験を受けることへの不安もあると思います。

そのような方は、クレアールなどの公務員講座を受講して、サポートを受けながら公務員試験に備えるのも一つの手です。

クレアールで無料でもらえる社会人のための公務員転職ハンドブックは合格者の勉強体験記や自治体の試験概要をまとめてくれているのでとても参考になります。

夫も公務員試験を受けると決めた時に活用していました。

先が見えない公務員試験の勉強で不安になった時に、このハンドブックを読んで心を落ち着かせていたようです。

一生に一度の人生。

後悔しない選択ができるよう今後もブログを通じて、公務員の魅力を発信していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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